オタクの恋愛の一番の問題点?“とら婚”はなぜ炎上したのか

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最近、Twitterでも話題になっている「とら婚」。マンガ・アニメ系の商品を販売している「とらのあな」の親会社が運営している、オタク向けの結婚相談所なのですが、この「とら婚」に関しての話題が炎上しているようです。

どうやら、Twitterでとら婚の公式アカウントが「オタク以外の趣味を見つけたほうがいい」という趣旨の発言をしたことが発端らしく、そこにオタクの男性が噛み付いたようです。

しかし一方で、「オタク以外の趣味を持ってる方が話も広がるし、いいじゃん?」という人や、「婚活するんだったら、付加価値をつけるのは当たり前のことだよね」という、とら婚側を肯定する意見も大変多いです。今回は、オタクの恋愛の問題点について、とら婚炎上の件と照らし合わせて見てみましょう。

オタクも恋愛したい!しかし…?

オタクと言えば、モテないというイメージがあるのかもしれませんが、すべてのオタクの男性がモテないわけではなく、既婚男性でオタクを続けている人は多いものです。また、同人誌即売会に行けば、それなりにオタクの男性がモテている場面にも遭遇します。

ただ、やはり“モテるオタク”というのはごく一部であって、その後ろには圧倒的に“モテないオタクたち”が待機しているのもまた事実。そこで、とら婚は「オタクの男性でも結婚できるようにバックアップする組織」として存在しています。

ただ、ここでひとつ問題が出てきます。恋愛したい、結婚したい、というオタク男子は「なぜ恋愛(結婚)したいのでしょうか?」という問題です。

自分の満足の為だけに結婚したい?

結婚というと、様々なイメージがあると思いますが、一般的に考えて「結婚したら一緒に生活して子供が生まれて育てて…」みたいな感じでしょうか。少しずつでも貯金しながら、平和に健康に生活していけたら幸せですよね。

では、オタクの男性もこのような平和な家庭を望んでいるのでしょうか。たぶん、大きな違いはないと思いますが、ひとつだけ違うのは「自分の趣味の邪魔はしないでほしいし、趣味を理解してほしい。あわよくば、家族で趣味についての話ができればいい」と思っているのではないでしょうか。

もちろん、結婚相手の女性も同じ趣味で理解があればWINWINの関係、と言えなくもないですが、生まれてきた子供にまで趣味を押し付けるのは教育上よろしくありません。子供は子供で、夢中になれることがあるでしょうから。

また、多いのが「自分の趣味を理解してほしい」と言いつつ、女性の趣味や生活を理解しない男性が多いことです。「俺はゲームが忙しいから、お前は家事全部やっておいて」では、さすがに理解ある妻でも愛想が尽きます。

実際、とら婚以外の婚活の場においても、妻のことを「無料で身の回りの世話をしてくれる人」と認識していたり、「女って料理とか掃除好きでしょ?だからやって」と雑事を押し付ける男性が多いのが問題になっています。

お互いを尊重するためには視野を広く!


もし妻に「私はゲームやってるから、あんたが家事やっといて」なんて言われたら、「どうして俺がそんなことをしなければいけないんだ!俺の趣味を尊重しろ!」と怒り出すオタク男性は多いでしょう。しかし、どうして相手を尊重しないのに、自分だけ尊重されると勘違いしているのでしょうか。

結婚してからこのような考え方の違いが露呈して離婚するパターンは多く、ゆえにオタクは恋愛や結婚に向かない、と言われているのだと思います。

とら婚で炎上した「ほかの趣味を持つ」ということは、別に「スポーツをやれ」と言っているわけではないと思います。同じ世界でぬくぬくと暮らしていると、まるで自分が肯定されているような安心感があると思いますが、それでは視野が狭くなってしまうからです。

オタクの人と話をしていると「〇〇というアニメのAちゃんっていうキャラがすごくかわいい」というので「Bっていうキャラもかわいいよね」というと「お前はわかってない!Bちゃんなんか邪道だ!Aちゃんが最高だ!」という感じで、会話が成立しません。

ほかの趣味を持つ」というのは、ここで「ああ、Bちゃんが好きなんだ。そういうのもいいね」と多様性を認めることではないでしょうか。これは、ちょっと別の趣味の世界を覗いてみないとわからない感覚ですし、様々な経験や、いろんな出会いで学んでいくものだと思います。

視野が広がれば、世の中にはいろんな人がいるということが理解できますし、自分自身のことも肯定できます。また、相手の考え方を理解することにも役立ちますし、恋愛や結婚を通して人と関わっていく上での潤滑剤ともなるでしょう。

長いことオタク世界で生きてきた男性が、「ほかの趣味を持つ」なんてそんな簡単にできるわけないのですが、もし「自分の言いなりになってくれる女性」が欲しいなら、オリエント工業でラブドールを購入した方がよっぽど安上がりですよ。

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福永知世(ふくなが ちせ)
1983年生まれ、青森出身。モテない男を応援するお節介お姉さんとして奮闘中。 恋の悩みから人生相談まで請け負う。竹を割ったような性格。最近の趣味はガンプラ。
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